こんばんは。共生舎代表の髙橋です。
本日(というよりはもう昨日ですが)、
室蘭市内を中心に活動する「子どもの居場所をつくる会 マタイ」での
マタイ塾のお手伝いに行ってまいりました。
(私は一般会員となっています)

会場は、市内白鳥台の「おたがいサロン」様。
広々とした空間で、くつろいだり食事したりできる、
とてもすばらしい空間でした。

私は主に、中学生のお子さんに
「英語のビジョンを変える」レクチャーを担当しました。
普段聞くことのない、英語史や文化的背景のことなども交えた、
難しい話ではありましたが、2時間通しでの質疑応答を
よく乗り切ってくれたと思います。
終始、身を乗り出してディスカッションしていた姿が印象的でした。

さて、私が「マタイ」の一般会員としてジョインしたのは、
今年、橋本代表とのご縁をいただいたからということもありますが、
おおきな理由が、この点で私の考えと一致したからです。

「個人を尊重」することをもって、お子様と接する

「子ども食堂」「塾代補助の世相」などという、
連日のトピックスに触れながら、「子どもの居場所」という
ワードを聞くと、ひょっとしたらそれは

「社会的セーフティネット」

という感覚になるかもしれません。
そして、その「セーフティネット」を自分たちの手で構築することが
自分達の「何らかの欲を満たす」ことにつながるのでは、という
「利害関係」につながる、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

例えば「名誉欲」…
簡単に言えば、「あの人達すごいな」といわれることなどです。

しかしながら、少なくとも私自身はそう思っていませんし
橋本代表や他のメンバーも、そういう思いで動いているわけではありません。

では、なぜこういった活動をするのでしょうか。

会としては、子どもと呼ばれる年代であっても、
それぞれ自我も特性も、家庭環境も違う中で、
子どもとのかかわり方は、ワンパターンであるべきではない、
と考えていることと思います。

私は、塾の仕事を通して、現行の教育制度との相互補完を目指しています。
できれば現場の先生ともたくさん意見交換をして、
置かれた環境や直面する課題について、
微力で僭越ながらも、ともに考え行動したいと考えています。

当塾としては、今後の学習指導要領改定や、
グローバル時代を迎えた昨今での文化比較、
価値観の変容と自己のあり方についてを見据えて、
受講者さんの個人意見を出発点とした指導を行っております。

つまり、「学問に王道なし」を体現し、
互いに認め合うことから得られる心強さを分かち合うことが
当塾だけでなく、他の場面にもあることに、
私としては大きな喜びを感じているところでした。

幼少期を振り返り~塾長の場合~

いまではすっかり網走の新興住宅街となった、私の実家のエリアですが、
もともとは幹線道路からかなり離れたところで、
宅地造成区画が細長く東西に延び、家の目の前には畑が広がるという場所でした。

当時も新興住宅街ではあったのですが、
のどかなところがあり、近所ではある程度懇意にさせていただいたお宅もあり、
子ども心ながら、地域に育ててもらったという感覚があります。

町内会の花見や清掃などで、地域の人にいろいろなことを教えて頂きました。
楽しい輪に、子供も大人も関係なく混ざり合う空間がありました。
もちろん、嫌なことがなかったわけでもないのですが、
それでも、総じていえば、あたたかい人達に見守られていたことを感じる、
よい思い出のほうが圧倒的に多かったように思います。

人間関係の希薄化?

たしかに、常日頃から近所の人とのやりとりが濃密だと、
自分のプライバシーがどこにある、と思ったり、
ありもしないことを言われるのではないかと思ったりして、
気持ちが消耗することも理解できます。

では、発達したインターネットやSNSはどうでしょうか。
使い始めのころは、遠くにいる同じような価値観を持つ人との
つながりが生まれたり、近くにいる人でも意見交換ができそうな
人とのつながりが生まれたりして、面白いように感じます。

しかし、それも行き過ぎると、近所づきあいと同じことです。
本当に、希薄化しているというのでしょうか。

つまるところは

人付き合いの姿は変わっても、本質的なことは昔から
大きく変わっていないように思います。

ほかの人との心理的な距離感をうまくとりながら、
「自分」という存在について、きちんと発信できる場は、
いま、どれだけあるでしょうか。

昔は、ある程度それが地域社会で賄えていたのだと思います。
今は、それを地域社会で担うには、荷が重いのでしょうか。

大人たちも、今を生きることに必死だと思います。
(むろん私もその一人ですが)

しかし、その中でも、認め合うところは認め合って、
力を合わせられるところは力を合わせることが、
少しずつでも広がると、もう少し「生きやすい」という人が、
大人でも子どもでも、多くなるのではないかと思います。

現状が決してダメ出しされるべきことばかりではないのですが、
私たちは、まず未来を担う子どもさんたちには、
そういった世の中で生きていってほしいと思っています。

ちなみに

幼児教育は来年から、小・中学生教育は3年後から、
新しい学習指導要領がスタートします。

その中でも、「個の尊重」「認め合うこと」については、
幼児教育の指導要領から盛り込まれています。

このことの意味を、我々大人たちはしっかり考える
必要があるのではないかと思います。


写真は、参加者さんと橋本代表とがつくったご飯です。
ディスカッションのあと、みんなで美味しくいただきました。
ちなみに私は後片付け担当でした。

今日の機会をくださった橋本代表、参加者の皆様、
おたがいサロンの藤田社長、スタッフの皆様、

そして、この長文にお付き合いいただいた皆様、
ありがとうございました!